「破戒」Taiga & Yuichi with Oshow ライブペィンティング 3/14(水) in 両国サンライズ
Photo by シガテルミ
アーティスト、イラストレーター傍嶋泰雅の徒然サイト。
「破戒」Taiga & Yuichi with Oshow ライブペィンティング 3/14(水) in 両国サンライズ
2018年2月18日(日)~2月20日(火)、デザインフェスタギャラリーで行われた「混沌 静寂 エロス Taiga & Yuichi with Megumi Music & Live Painting」は、大盛況の中終演しました。
ライブペィンティングの動画はYoutubeでご覧いただけます。
カメラマン、Wainary氏による写真です。
当時の臨場感を味わっていただけたらと思います。
去る9月上旬、友達の西嶋愛深さんがモデルをした、フィルム写真家あずみひできさんの写真展にお邪魔しました。
あずみさんとは、昨年の愛深さんとのグループ展以来1年ぶりの再会です。
フィルム写真家とは、読んで字のごとく、デジタルではなく昔ながらのフィルム撮影をするカメラマン。
デジタル全盛期の中、あずみさんは、温かみのあるアナログ撮影にこだわっています。
特徴なのはやはり温かみのある色合いと、昭和のような空気感、そして拡大写真にみられる三原色の粒子。
それが、愛深さんのもつ生命力に温かみを与えていました。
時代は高解像度、高画質へと移行しています。
しかし、作品の持つ雰囲気、影響にはその条件は必然ではありません。
技術革新に振り回されず、何を表現しその為に何を選択するか?
お思いを巡らせ帰宅いたしました。
あずみさんから、お土産に写ルンですをもらいました。
さて、何を撮りますかな?
去る8月27日、銀座長谷川画廊にて、丸子眞由さんの個展で知り合った、渡邉 健吾さんの初個展にお邪魔しました。
内なる狂気の具現化ともいえる作風も然ることながら、気にるのはマチエールと、照り。
ペイントを削り出した岩肌のようなマチエール。
そして、厚みのある光沢。
この光沢、ニスをかなり厚く塗った後、ヤスリやコンパウンドで丁寧に磨いた結果得られたもの。
透明部分の存在というのを実感できるのは、おもしろい!
渡邉さんの専門学校時代の先生とご友人たちと歓談。
先生から、デフォルメについておもしろい講義をうけました。
「落書きで、サメとイルカを描いてみてください。」
先生が講師時代、生徒に教えた内容。
チョロいと思ったら、これが難しい!
「なかなか描けないでしょう?対象物の特徴をちゃんと理解しているかが大切なんですよ。」
デフォルメは、物体の特徴をいかに誇張するか、なのでその特徴を理解していなければ全く意味がなさないわけです。
自分は理解しているつもりでしたが、まだまだ勉強不足と思い知らされました~
また次回の展示や、彼からお誘いを受けたTシャツ展も含め、色々楽しみにしています!
昨晩の伊藤 清泉さんライブペインティング。
一部だいたい30分くらいの二部構成でした。
最後まで見惚れて、ビートに身を任せた悦楽の時間!
明るい開場の中、バンドのアンビエントな曲に合わせ描き表されていく楽園。
これは僕の解釈なのだけれど、
地表に光が宿り
植物が息吹
生命謳歌していくまで
ビートが激しくなるに連れて生命は力強く生き生きとしていく!
蛍光の特殊塗料をつかった、ブラックライトで輝くペインティング。
楽園に死の案内人「骸骨」が突如現れる。
安楽の地の終焉だろうか?
しかし花は更に美しく大輪を開かせる。
印象的な巨大な骨盤。
そこから、徐々に開く菊の花弁。
菊が咲き乱れる中、骨盤から死の王の顔が浮き上がっていく。
額にピースマークの王。
死は、終わりではなく輪廻の一部であり、そしてそのサイクルでは全てが平等である・・・。
そんなメッセージを受けとった気がしました。
「絵筆は楽器である」
まさにその通りのパフォーマンス、心許された絵画と音のセッション!
音と視覚が融合した、この日だけの特別な体験・・・。
途中で自分も参加している気分になり、ノリノリでした!
自分もライブペインティングやりたい!
そう強く思わざるを得ませんでした。
伊藤 清泉さん、素晴らしい体験をありがとうございました!
国立新美術館、ダリ展。
ダリ個人での展示は10年ぶり、シュールリアリズムの巨匠を拝むのは今しかない!
ということで行ってきました。
で、いきなりですが私、ダリの絵はそんなに好きではなかったりします。
なんで好きじゃないのか?思い違いじゃないか?を確認すべく展示にGOなのです~
平日午後4時頃に到着、入館。
さすがにそこそこ混んでます。
数々の作品を巡回し、そして大作の部屋をぐるりと鑑賞したときにわかりました。
「やっぱりあんまり好きじゃない・・・」
好みの問題なのでファンには申し訳ないですが理由を。
ダリは上手すぎる!
故に、僕が好む感覚的、直感的な表現とは違う気する・・・。
描写に対して、すごく真面目なんですよねダリ。
描画方法にぶっ壊れ感がないというか。
この間見た、直感爺さんアレシンスキーとはまさに対極!
ダリは天才というより天才を装った秀才ではないかな?と思いネットで調べると、同じように思う人がちらほら。
あと、構図がとっちらかってるのも好きじゃなかったり・・・。
これは予想なんですが、脳内で浮かんだビジョンをそのまま超描写力で写生しちゃってるのかなと。
脳内具象画家ダリ!
と、思いながら見ていると、「おや?」と思う展示に。
ドン・キホーテと不思議な国のアリスの挿絵。
大作と比べると、筆運び、インクの飛び散り、書道のような大胆さ、水彩画のまざりあう淡さ、そして肩の力が抜けた感・・・。
これ、すごくいい!
(以下で不思議な国のアリスの絵がみれます~)
https://matome.naver.jp/odai/2136015389773201901
そして、その後に、フォトリトグラフの技法で描かれた「ガラの晩餐」シリーズ。
写真のコラージュで、気味の悪い謎料理がずらり。
一流シェフも協力した料理本らしい。
これは面白い!
たぶん遊び半分で作ったシリーズなのか、見ていて楽しい。
(以下で内容がみれます~)
https://matome.naver.jp/odai/2142189034952426501
大作尻目に、ここを何回も見てしまった私。
脳内でディスったので、申し訳無い気持ちもありで物販にて、人力ガチャガチャの(?)ダリピンバッチを2つ購入。
おお!一つはあの有名な溶けてる時計!
嬉しくなって写真を取りポケットに入れ美術館を後にする。
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乗り換えで某駅で降りてポケットを弄る。
あれ!?カプセルが一個しか無い・・・。
ダリ「ゆるしまへんで~~~!」
どうやらダリさんの怒りを買ったらしい、溶ける時計を無くすというオチが!
人のことを悪く言うものじゃないですね・・・と反省した一日でした。
ピエール・アレシンスキー展、自動車免許試験の徹夜明けの頭でハイテンションで向かった11月29日。
ピエール・アレシンスキーはベルギーを代表する抽象画家。
前衛絵画グループ、コブラで活躍した作家です。
画風は愉快痛快フリーダム。
おもわず顔がほころぶ面白さ。
自分がまだまだ表現に対して不自由であることを痛感。
80歳を有に超えたアレシンスキー爺さんはまだまだ現役!
巨大円形パネルに描かれた今年の作品があったりと、情熱は今なお収まることを知らない!
自由の方法論について勉強になりました、ありがとうアレシンスキー爺さん!
抽象絵画に興味がある人、自由を手に入れたいけど方法がわからない人は行ってみてほしいですね!
渋谷Bunkamura 8日まで!
石井 郁巳さんのtwitterです。作品の情報などチェックできます~
https://twitter.com/news_mumi
千葉県市川市にある芳澤ガーデンギャラリーにて開かれている、詩的画家ポール・デルヴォーの版画展に行ってきました!
静かな住宅街を越え小高い丘の上にあるこじんまりとした公営ギャラリー。
ポール・デルヴォーとの出会いは自宅にあった現代美術百科事典。
複数巻あった中で特にシュールレアリズムが好きで、幼いころよく読んでいました。
「デッサンが奇妙な裸の女性ばかりの絵」
小学生の自分はこんなイメージをもっていました。
見たまんまですね(笑)
もちろんデルヴォーさん、美術学校出なので絵は非常にうまいです。
美しくも奇妙な不安定さから神秘性を引き出している描写といえましょう。
デルヴォーをよくしりたい方は以下のサイトがオススメ
3分でわかるポール・デルヴォー(1) マグリットと双璧をなすベルギーのシュールレアリスト、デルヴォーの生涯と作品
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1027419405.html
一人の女性を愛した男の詩的幻想空間。
ロマンチストですね・・・。
ギャラリーを行く道並みが、少年時代を思い出す簡素な住宅街、そこで切ない気持ちになった後に見たデルヴォーの絵画。
当時片思いをしていた少女をなんとなく思い出しました・・・。
芳澤ガーデンギャラリーを後にし、近くにある木内ギャラリーへ。
http://www.tekona.net/kiuchi/
明治時代の政治家木内重四郎氏の住居をギャラリーとして公開しています。
古い両開きの扉を開けると、芳澤ガーデンギャラリー展示ポスター展が開催していました。
過去のポスターがずらり。
あ、版画家の多賀新さん展示してたんだ!
日本画家、村松秀太郎さんエネルギーすごいな・・・
「アンリ・ルソーと素朴な画家たち」展、これ見に行けばよかった・・
近くに千葉商科大学があるのですが、客は私一人。
大正浪漫あふれる素敵な洋館なのにもったいないな・・・
途中で美魔女な案内係の人に木内ギャラリーの説明をしていただきドキドキしました。
一般の方にも貸出しているそうですよ!
半日2500円ほどで安い・・・。
帰り道、商店街を通るとどこのお店もポール・デルヴォー版画展のポスターが。街を上げて宣伝しているのにお客さん少なかったな・・・(平日昼だったから?)
美しい展示だったのでもっと見に来ればいいのに!と思いました。
芳澤ガーデンギャラリー、ポール・デルヴォー版画展は2016年11月27日(日)までです!
休館日:月曜日
http://www.tekona.net/event/detail.php?id=7037