破戒 Taiga & Yuichi with Oshow ライブペィンティング in 両国サンライズを終えて

「破戒」Taiga & Yuichi with Oshow ライブペィンティング 3/14(水) in 両国サンライズ


Photo by シガテルミ

混沌 静寂 エロス を終えて

2018年2月18日(日)~2月20日(火)、デザインフェスタギャラリーで行われた「混沌 静寂 エロス Taiga & Yuichi with Megumi Music & Live Painting」は、大盛況の中終演しました。

ライブペィンティングの動画はYoutubeでご覧いただけます。

カメラマン、Wainary氏による写真です。
当時の臨場感を味わっていただけたらと思います。

あずみひでき 写真展「愛深 megumi」ギャラリー世田谷233

去る9月上旬、友達の西嶋愛深さんがモデルをした、フィルム写真家あずみひできさんの写真展にお邪魔しました。
あずみさんとは、昨年の愛深さんとのグループ展以来1年ぶりの再会です。

フィルム写真家とは、読んで字のごとく、デジタルではなく昔ながらのフィルム撮影をするカメラマン。
デジタル全盛期の中、あずみさんは、温かみのあるアナログ撮影にこだわっています。

特徴なのはやはり温かみのある色合いと、昭和のような空気感、そして拡大写真にみられる三原色の粒子。
それが、愛深さんのもつ生命力に温かみを与えていました。

時代は高解像度、高画質へと移行しています。
しかし、作品の持つ雰囲気、影響にはその条件は必然ではありません。
技術革新に振り回されず、何を表現しその為に何を選択するか?
お思いを巡らせ帰宅いたしました。

あずみさんから、お土産に写ルンですをもらいました。
さて、何を撮りますかな?

渡邉 健吾 個展 「全部のせ」 長谷川画廊

去る8月27日、銀座長谷川画廊にて、丸子眞由さんの個展で知り合った、渡邉 健吾さんの初個展にお邪魔しました。

内なる狂気の具現化ともいえる作風も然ることながら、気にるのはマチエールと、照り。

ペイントを削り出した岩肌のようなマチエール。
そして、厚みのある光沢。
この光沢、ニスをかなり厚く塗った後、ヤスリやコンパウンドで丁寧に磨いた結果得られたもの。
透明部分の存在というのを実感できるのは、おもしろい!

 

渡邉さんの専門学校時代の先生とご友人たちと歓談。

先生から、デフォルメについておもしろい講義をうけました。
「落書きで、サメとイルカを描いてみてください。」
先生が講師時代、生徒に教えた内容。
チョロいと思ったら、これが難しい!
「なかなか描けないでしょう?対象物の特徴をちゃんと理解しているかが大切なんですよ。」

デフォルメは、物体の特徴をいかに誇張するか、なのでその特徴を理解していなければ全く意味がなさないわけです。
自分は理解しているつもりでしたが、まだまだ勉強不足と思い知らされました~

また次回の展示や、彼からお誘いを受けたTシャツ展も含め、色々楽しみにしています!

荒木経惟「写狂老人A」

 

一昨日行った東京オペラシティアートギャラリーでの、アラーキー写真展。
「写狂老人A」
写真撮影自由とのことで、意気込んでみたらいきなり人妻ヌードの列で驚く。
生々しい、あーなんて生々しいのだアラーキーのヌードは。
人間の持つ汚らしくもあり尊くもある剥き出しのエロス。
修正しまくった偽りの美しさのヌードには興味はない、これですわ!
 
ヌード回廊を抜けると、一面に日常風景の断片が並ぶ。
裸婦が被写体じゃない、ただの日常風景なのに所々エロスを感じるのは、常日頃卑猥なことを考えているからに違いない。
アラーキーも僕も。
 
生と性を感じる展示。
9月3日まで。

 

丸子眞由 個展「虚/実」


保土ヶ谷のギャラリーで仲良くなった丸子眞由さんの個展へいきました。
 
妖しげで艶めかしい画に、どきりとしてしまう空間。
痛みとの共存、一糸まとわぬ女性像はありのままにむき出された自我か・・・。
 
狂気とエロス、そしてその奥にある柔らかさと優しさが魅力だと感じました。
 
厚手のダンボールに描かれた作品は、ダンボールそのものの色と、絵画の空間が融合していておもしろい。
 
 
 
良い刺激をいただきました!
写真撮り忘れてたのが残念。。。
みなさま是非会場で御覧ください!
 
 
丸子眞由 個展「虚/実」
 
【開催期間】
2017年7月18日(火)~2017年7月23日(日)
月曜休館
11:00?20:00(最終日17:00まで)
 
【会場】
The Artcomplex Center of Tokyo 2F ACT3
http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT173/maruko_mayu.html

伊藤 清泉個展にてライブペインティングを観てきました! 無寸草とづづ

昨晩の伊藤 清泉さんライブペインティング。
一部だいたい30分くらいの二部構成でした。
最後まで見惚れて、ビートに身を任せた悦楽の時間!

 

第一部。


明るい開場の中、バンドのアンビエントな曲に合わせ描き表されていく楽園。

これは僕の解釈なのだけれど、

地表に光が宿り
植物が息吹
生命謳歌していくまで

そんなストーリーが思い浮かびました。

ビートが激しくなるに連れて生命は力強く生き生きとしていく!

第二部。


蛍光の特殊塗料をつかった、ブラックライトで輝くペインティング。

楽園に死の案内人「骸骨」が突如現れる。
安楽の地の終焉だろうか?
しかし花は更に美しく大輪を開かせる。
印象的な巨大な骨盤。
そこから、徐々に開く菊の花弁。
菊が咲き乱れる中、骨盤から死の王の顔が浮き上がっていく。
額にピースマークの王。

死は、終わりではなく輪廻の一部であり、そしてそのサイクルでは全てが平等である・・・。

そんなメッセージを受けとった気がしました。

「絵筆は楽器である」
まさにその通りのパフォーマンス、心許された絵画と音のセッション!

音と視覚が融合した、この日だけの特別な体験・・・。
途中で自分も参加している気分になり、ノリノリでした!

自分もライブペインティングやりたい!
そう強く思わざるを得ませんでした。

伊藤 清泉さん、素晴らしい体験をありがとうございました!

ヒロ・ヤタベ展 -IMAGINARY LANDSCAPES- 中和ギャラリー

昨日、銀座の中和ギャラリーで開催したHiro Yatabeさんの個展最終日にお邪魔しました。

 
前回、門前仲町の展示ではお会いすることができなかったので、お話できて嬉しかった!
 
新しい画風にするチャレンジ精神と、次から次へと作品を描き上げるバイタリティから、かなり力強い人と想像していましたが、優しいオーラのある方でビックリしました。
 
前回の展示で気になっていた作品について質問をしてみました。
「江東区の航空地図ぽい抽象画があったのですが、もしかしてそうなのでしょうか?」
 
「そうなんですよ。地理学を学んでいたので、地形を題材にすることが多いんです。」
お~!当たった!
 
今回も、風景を題材とした抽象画が多数。
Yatabeさんの作風は、迷いがない。
気取らない感性がとても心地よいです。
 
今回、自分が一番気に入った作品で、記念撮影。
頼むの少しドキドキしてしまいましたよ~
 
Yatabeさん、精力的に展示をしていますので、HPでチェックしていただければ幸いです!
 
余談:中和ギャラリーさん、傍嶋家4男、崇もお世話になったギャラリーでした。
世の中、狭い。。。

マキエマキ個展 空想ピンク映画ポスター展2 ラッキードラゴンえん

金曜日、入谷の「ラッキードラゴンえん」で開催していた、写真家マキエマキさんの

~空想ピンク映画ポスター展2~
に遊びに行きました!
 
フェチフェスでお会いしましたが、ご挨拶程度だったので深い話ができると期待していくと・・・
 
このポスターができるまでの、プロ写真家の最高峰のこだわりと技術が集約していたという驚きの事実が!
 
 
少女の時にみたピンク映画館のポスターにドキドキした記憶の再現を、自らがモデルとなって作品化していく。
 
 
「自撮りじゃなければ意味がない」
 
と強く主張するマキエさん。
ユーモアあふれるお色気写真、おふざけなのだけれども、このおふざけにリアリティを出すためには、計り知れない工程がありました。
 
「このポスターを1枚作るのに、大体300~400枚は写真を取りました。」
 
えええっ!じゃあ今回の展示数の合計で1万枚以上の写真が撮られていたと!?
 
ポージングは然ることながら、光や風などの環境、布や髪の流れ、そしてレンズによる屈曲を意識し、何度もモニタリングしてこの膨大な枚数に・・・。
 
気軽に楽しんでいた作品が、急にものすごい重量に感じてきました・・・。


「マッチ売りの熟女~熱く蒸れたスカートの中、一時の夢を見ませんか?」
「熟れ熟れ尻~真ん中ど真ん中~」
 
クスリと来てしまうタイトルやコピーもご本人作。
 
そして、影の立役者、デザイナーの旦那さんが、完璧なまでのレイアウトで仕上げます。
基本コピーを旦那さんに丸投げするのですが、ノリノリで仕上げてくれるそう。
ロゴのフォントもオリジナルがあったり、こちらもプロ仕事。
夫婦愛をひしひし感じました!
 
バーでは行動心理学を学んでいる方も交え、3人で作品について大いに語りました。
行動心理学において、なぜ300~400枚撮った中からこれを選んだか?は論文になるとう話は興味深かった・・・。
 
その方のお気に入りは
「田中君のお母さん~田中君のお母さん、いい匂い・・・。~」
玄関に飾りたい!と終始ご満悦でした。
 
 
今後の活動はtwitterでご報告するそうなので、要チェックです!
 

伊藤清泉 個展 in”C” ギャラリー無寸草とづづ


会社の人の勧めで頂いた、伊藤清泉さんの個展DM。

ライブペインティングというキーワードに惹かれて、会社帰りに寄ってみました。
多種多様な絵画様式、その中に鮮やかに光彩を放つ色彩感覚・・・。
 
思わず見入ってしまった私。
そして!
運の良いことにご本人が在廊していまして、貴重なお話を聞くことができました!
 
アメリカを旅した後、日本で広告関連絵画の一線で活躍。
また「絵画=音楽」という理念の基、曲の視覚化や、絵筆を楽器としてライブペインティングをするという考え方に、引き込まれる私。
 
「筆を走らせると、皆がそれにジャムってくれるんだよ。」
 
おおおっ!それって一体どんな感覚なんだろう!
想像するだけでワクワクする!
今年の干支が酉年ということで、鳥を題材にした絵画が多数。
円に描かれた鶏、和とスピリチュアルが融合していて私はすごく気に入りました。
また、躍動感あふれるバイソンの絵、
「ネイティブアメリカンと住んでいた時、バイソンの餌やりしてたんだよ。すごく人懐っこいんだけど怖くてね~ 全然なれなかったよ!」
なるほど、実際体験しないと表せないその動きに納得!
 
 
本当に気さくな方で、そして自分を楽しむことに素直な素敵な方でした。
自分が目指す人間像だなぁ~~
 
2月18日(土)、19:00よりライブペインティングがあります。
私は見に行こうと思っています~
 
下北沢
ギャラリー無寸草とづづ
1500円+ワンドリンク
もし興味のある方はぜひ!

語る抽象画展 vol4 四谷アートコンプレックスセンター

FB友達の石井郁巳さんが出展してるグループ展、「語る抽象画展 vol4」に、先週仕事帰りに寄ってきました。
 
ネットでみると抽象画の印象というのはすこぶる悪い。
理解できない、子供でもかける、価値があるのがわからない・・・。
 
でもよく考えてみてください。
世の中は形の無いものも存在しているのです。
人の感情、心の中。
「子供でもかける」
結構的を得てる言葉ではないでしょうか?
素直な感情表現をキャンバスにぶつけたもの!
そう言うと合点がいきませんか?
 
脱線しましたが、13名の作家の感情が集まった語る抽象画展。
印象深い作品が揃っていて、しみじみ楽しめました。
 
気になった作家を3人ほどレビューします。

石井郁巳さんの絵は、カラフルさと独自のデザイン的センスにいつも脱帽します。
もし広い家に引っ越して、寝室を持ったらぜひ飾りたい。
心地よいリズム感があるんですよね~
ご本人の絵にかける力強い意志も本当に好きです!
 

MONZO 渡邉さんのデジタルを加工したサイケデリックスな絵画。
僕もデジタルで抽象画やるんですが、この方は独特な技法で、絵に立体感を与えているところに興味を持ちました。
コラージュとのことですが、ただ単純にそうとはいえない盛り具合。絹のような光沢。
不可思議かつダーティーな世界へといざなっているようでした。
 

枝元郁さんの抽象絵画。
錆びた金属のような重量のあるざらつく質感。
打ち込まれた波打つ凹みの群れ。
今回のグループ展で重さを一番感じた作家でした。
男の子的に「かっこいい」そんな素直な印象でした。
 
展示はすでに終了、忙しいとは言えレビューが後手になってしまい反省しきりでございます・・・。
興味のある作家さんがありましたら、ぜひごひいきにしてみてください~
 

かわはら ちあき個展「こんにちは はじめまして」 小杉画廊

2月4日に、小杉画廊へ遊びに。
かわはら ちあきさんの個展真っ最中でした。
若い作家さんで、いろんな手法での作品がいっぱい!
スタイルが確立してないと、言う人は言うかもしれないけど、
頭の中に浮かんじゃったら描くしか無いよね!
それでいいのだ、絵画は!

粘土の割れた肖像画と、青い服の女性と、街燈下の不審者(?)の絵が気に入りましたよ。

そして、ライブペインティングも観ることができました。
あ~これ自分もやりたいな~
また小杉画廊でやる時があったらやってみようか・・・。
テンション上がりますね~~~!

将来が楽しみな作家さんでした。
(個展は5日で最終日でした。。。次回も観てみたいですね~

一條おろち個展「月は綺麗ですか」 保土ヶ谷あるこーるすたんど

日曜日、保土ヶ谷にある立ち飲み屋、「あるこーるすたんど」にて開催中の名無しの権兵衛(元、一條おろち君)くんの個展に遊びに行きました!
 
昔気質の商店街に並ぶ、最近開店したばかりの立ち飲み屋。
その2階と3階、まだリフォーム前の古い家屋のままの場所での展示でした。
その雰囲気が彼の和風テイストな絵に抜群に合う!
まだ壁に釘を打つことができないので、竹と縄を使った展示もいい感じ。
3回の屋根裏部屋は薄暗くさらにムード満載、彼の絵のような冥界に連れて行かれそうでした~
 
さて、展示を見た後はもちろんアルコールタイム!
マスターと常連さんを含め、愉快な夜が過ぎたのでした。
 
実はこちら、
「100人のアーティストが1年間3万円で展示できるギャラリーを作りたい!」のクラウドファウンディングを実施中の場所です。
 
私は参加表明していていまして、この日にマスターと元おろちくんの熱い思いを直接聞けて本当に良かったです!
参加してくれたアーティストをどう売り込んでいくか?
絵画、デザインの売り込みから保土ヶ谷の地域に密着したアート活動・・・。
自分も常日頃同じようなことを考えていたので、非常に心強いなと思いました。
 
作品を楽しんだ後、お酒とともにアートを熱く語るのも一興かもしれません~
 
保土ヶ谷に来た時はぜひお立ち寄りください!
 
2016 / 11 / 15 ~ 2017 / 1 / 31 個展「月は綺麗ですか」
保土ヶ谷あるこーるすたんど

第8回マスダ!展 銀座K’s Gallery

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土曜日に関水さんとTADASUKEさんの作品を見に、銀座K’s Galleryの第8回マスダ!展に行ってきました。
 
大勢のアーティストたちの、升をキャンバスにしたアート小宇宙!
人それぞれの感性と創意工夫が感じられる楽しい展示会でした。
これは見てて飽きない!
 
販売も行っているので、気に入った作品は購入可能、自分にピッタリの小宇宙が見つかるかも?
 
第8回マスダ!展
2017年1月11日(水)〜1月21日(土)
日曜休廊
12:00〜19:00(金 〜20:00 / 土 11:30〜17:00)
 

瀬本 容子 展 うしお画廊

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 瀬本 容子 展

17日DMをお渡しにうしお画廊に。
そこでは丁度瀬本 容子さんの個展最終日でした。
温かみあるかわいらしい乙女像。
ほんわかしつつ作品を凝らしてみると、あっと驚くこだわりが見えてきました。
羊皮紙、板、ガラス、様々なものに描かれ、素材によって変わる塗りの表情の変化。
羊皮紙は始めてみましたが、プラスチックのような光沢。
おもしろい!
そして、額が非常に絵にマッチした金箔を貼り付けたもの。
額に描かれた文様のタッチからもしかして?と画廊の方に聞いてみると大当たり。
なんとすべて作家によって手が加えられていたのです。
すでに80歳を超えてらっしゃる瀬本さんの絶えない情熱が垣間見れました。
 
うしお画廊では展示が終わってしまいましたが、岡山県立美術館では1月27日まで展示しています。
興味のある方はぜひ~
 
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/permanent-exh-semoto.html

あなたのためのカレンダー展 うしお画廊

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あなたのためのカレンダー展、うしお画廊。
120人の作家の小作品がずらりと並ぶ、なんともお得な展示です。
抽象、具象、日本画、油、版画や写真などなど、ありとあらゆる表現が集う企画、これは写真だけでは伝わりません!
ぜひお越し頂き体感してもらいたいです~
 
あなたの感性にビビッと来る作品に巡り会えるかも!?
12/10(土) まで!
 

ダリ展 国立新美術館

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国立新美術館、ダリ展。
ダリ個人での展示は10年ぶり、シュールリアリズムの巨匠を拝むのは今しかない!
ということで行ってきました。

で、いきなりですが私、ダリの絵はそんなに好きではなかったりします。
なんで好きじゃないのか?思い違いじゃないか?を確認すべく展示にGOなのです~

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平日午後4時頃に到着、入館。
さすがにそこそこ混んでます。
数々の作品を巡回し、そして大作の部屋をぐるりと鑑賞したときにわかりました。
「やっぱりあんまり好きじゃない・・・」

好みの問題なのでファンには申し訳ないですが理由を。

ダリは上手すぎる!
故に、僕が好む感覚的、直感的な表現とは違う気する・・・。

描写に対して、すごく真面目なんですよねダリ。
描画方法にぶっ壊れ感がないというか。
この間見た、直感爺さんアレシンスキーとはまさに対極!
ダリは天才というより天才を装った秀才ではないかな?と思いネットで調べると、同じように思う人がちらほら。

あと、構図がとっちらかってるのも好きじゃなかったり・・・。
これは予想なんですが、脳内で浮かんだビジョンをそのまま超描写力で写生しちゃってるのかなと。
脳内具象画家ダリ!

と、思いながら見ていると、「おや?」と思う展示に。
ドン・キホーテと不思議な国のアリスの挿絵。
大作と比べると、筆運び、インクの飛び散り、書道のような大胆さ、水彩画のまざりあう淡さ、そして肩の力が抜けた感・・・。
これ、すごくいい!
(以下で不思議な国のアリスの絵がみれます~)
https://matome.naver.jp/odai/2136015389773201901

そして、その後に、フォトリトグラフの技法で描かれた「ガラの晩餐」シリーズ。
写真のコラージュで、気味の悪い謎料理がずらり。
一流シェフも協力した料理本らしい。
これは面白い!
たぶん遊び半分で作ったシリーズなのか、見ていて楽しい。
(以下で内容がみれます~)
https://matome.naver.jp/odai/2142189034952426501

大作尻目に、ここを何回も見てしまった私。

脳内でディスったので、申し訳無い気持ちもありで物販にて、人力ガチャガチャの(?)ダリピンバッチを2つ購入。

おお!一つはあの有名な溶けてる時計!
嬉しくなって写真を取りポケットに入れ美術館を後にする。
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乗り換えで某駅で降りてポケットを弄る。
あれ!?カプセルが一個しか無い・・・。
ダリ「ゆるしまへんで~~~!」
どうやらダリさんの怒りを買ったらしい、溶ける時計を無くすというオチが!
人のことを悪く言うものじゃないですね・・・と反省した一日でした。

ピエール・アレシンスキー展 渋谷Bunkamura

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ピエール・アレシンスキー展、自動車免許試験の徹夜明けの頭でハイテンションで向かった11月29日。

ピエール・アレシンスキーはベルギーを代表する抽象画家。
前衛絵画グループ、コブラで活躍した作家です。

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画風は愉快痛快フリーダム。
おもわず顔がほころぶ面白さ。
自分がまだまだ表現に対して不自由であることを痛感。

80歳を有に超えたアレシンスキー爺さんはまだまだ現役!
巨大円形パネルに描かれた今年の作品があったりと、情熱は今なお収まることを知らない!

自由の方法論について勉強になりました、ありがとうアレシンスキー爺さん!

抽象絵画に興味がある人、自由を手に入れたいけど方法がわからない人は行ってみてほしいですね!

渋谷Bunkamura 8日まで!

久下 奈利子展 うしお画廊

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12月2日、k’sギャラリーを後にし、次はうしお画廊へ遊びに行きました。
久下 奈利子さんの個展が開催中でして、ここでは半抽象画の世界が扉を開けた瞬間飛び込んできました!

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久下さんの作品全体から漂う、空間を覆う深い靄。
朧気な中、薄っすらと見えようとしている物質たち。
湿り気のある空気の壁からのぞく水の世界は、胎内の記憶であったり、思い出せそうで思い出せない、でも心深くに刺さった原風景だったり・・・。
古文書などの印刷物のコラージュからも、文字としての記憶も覗かせます。
 
丁度久下さんが在廊しており、作品についてお伺いすることができ、さらに心の迷宮不覚に迷い込んでいきました・・・。
 
この日は3人の抽象画家の作品を鑑賞しましたが、3人様々な心の断片を旅行し観光した気分になりました。
自然の風景を観るのと、抽象画を観るのは似ているのかもしれないな~とぼんやり思いながら帰宅いたしました。
 
久下さんの展示も3日で終了、各人宣伝できなかったのが残念です・・・。

TADASUKE展『雨の招待状』 銀座K’s Gallery

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銀座K’s Galleryにて、石井さんと同時に個展をしていらしたTADASUKEさん。
抽象絵画好きとしては観ずにはいられない衝動にかられ、隣のスペースに急遽乱入しちゃいました!
 
雨をテーマにした抽象絵画たち。
雨の流れとともに、風景や時間が朽ち解けていくような感覚。
自然な風合いの色合いがまた美しく、しとしとと静かに降る雨の世界が心に描かれました。
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TADASUKEさんの経歴を見て、ライブペインティング活動をしていることに食いついてしまった私、思い切って、TADASUKEさんに色々お話を伺いました。
 
自分もライブペインティングやってみたいと思っていたんです!これはチャンス!
 
路上でのゲリラペインティングのお話に度肝を抜かれ(109で突然始めちゃう!)、また実際やるとしたらどの絵の具を使ったらいいか、そして音楽とともに行う場合、いかに感情に任せダイナミックに描いていくかという精神のお話等々、もう大変勉強になり目からうろこでした!
 
来年はステージの上で、ライブペインティングを絶対取り入れよう、それが自分の新しい可能性を見つける道だと確信いたしました。
(TADASUKE師匠ですほんとに!)
 
貴重なお話、ありがとうございました!
 
今時分の心の不自由さを打開する、K’s Galleryの二人の展示、自分の作品にもフィードバックしていきたいと思いつつ、次の画廊へ足を走らせました・・・。

石井 郁巳個展 銀座K’s Gallery

12月2日に、石井 郁巳さんの初個展にお邪魔しました。
FBで友達でしたが、会うのは初めて!
作品もネット上でしか見たことがなかったので、もう楽しみにしておりました~
 
で、実際作品とご本人にお会いして、心で絵筆を動かす作家さんであることを確信しました。
自動書記で描かれた絡み合い舞い上がる糸状のものたち。
糸の流れのリズムと、ポスカで描かれたポップな色調が心地よし!
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お話をして、ここ最近展示や公募展に出展し始めたということにびっくり!自分と立場が似ているのと同時に、この個展に向けて気を失うまで絵と向かい合った彼女の精神に、自分はまだまだと反省をする次第でした。
 
純然たる魂で表現を突き進む姿に、脱帽・・・。
絵の中にそんな彼女の心の会話が聞こえてくる、そんな展示でした!
 
まだまだ作品がパワーアップ予感を秘め、また次の展示が楽しみでなりません~
 
3日で展示は終了してしましましたが、次回もぜひお伺いしようとおもいます!
 
石井さん、お疲れ様でした!

石井 郁巳さんのtwitterです。作品の情報などチェックできます~
https://twitter.com/news_mumi

ポール・デルヴォー版画展 芳澤ガーデンギャラリー

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千葉県市川市にある芳澤ガーデンギャラリーにて開かれている、詩的画家ポール・デルヴォーの版画展に行ってきました!
静かな住宅街を越え小高い丘の上にあるこじんまりとした公営ギャラリー。
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ポール・デルヴォーとの出会いは自宅にあった現代美術百科事典。
複数巻あった中で特にシュールレアリズムが好きで、幼いころよく読んでいました。

「デッサンが奇妙な裸の女性ばかりの絵」
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小学生の自分はこんなイメージをもっていました。
見たまんまですね(笑)

もちろんデルヴォーさん、美術学校出なので絵は非常にうまいです。

美しくも奇妙な不安定さから神秘性を引き出している描写といえましょう。

デルヴォーをよくしりたい方は以下のサイトがオススメ
3分でわかるポール・デルヴォー(1) マグリットと双璧をなすベルギーのシュールレアリスト、デルヴォーの生涯と作品
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1027419405.html

一人の女性を愛した男の詩的幻想空間。
ロマンチストですね・・・。
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ギャラリーを行く道並みが、少年時代を思い出す簡素な住宅街、そこで切ない気持ちになった後に見たデルヴォーの絵画。
当時片思いをしていた少女をなんとなく思い出しました・・・。

芳澤ガーデンギャラリーを後にし、近くにある木内ギャラリーへ。

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http://www.tekona.net/kiuchi/
明治時代の政治家木内重四郎氏の住居をギャラリーとして公開しています。

古い両開きの扉を開けると、芳澤ガーデンギャラリー展示ポスター展が開催していました。
過去のポスターがずらり。
あ、版画家の多賀新さん展示してたんだ!
日本画家、村松秀太郎さんエネルギーすごいな・・・
「アンリ・ルソーと素朴な画家たち」展、これ見に行けばよかった・・

近くに千葉商科大学があるのですが、客は私一人。
大正浪漫あふれる素敵な洋館なのにもったいないな・・・

途中で美魔女な案内係の人に木内ギャラリーの説明をしていただきドキドキしました。
一般の方にも貸出しているそうですよ!
半日2500円ほどで安い・・・。

帰り道、商店街を通るとどこのお店もポール・デルヴォー版画展のポスターが。街を上げて宣伝しているのにお客さん少なかったな・・・(平日昼だったから?)
美しい展示だったのでもっと見に来ればいいのに!と思いました。

芳澤ガーデンギャラリー、ポール・デルヴォー版画展は2016年11月27日(日)までです!
休館日:月曜日
http://www.tekona.net/event/detail.php?id=7037

Witch展 カフェギャラリー幻

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谷根千の細道、暗く怪しくマネキンが手招きするカフェギャラリー幻。
11月3日、Witch展の最終日にお邪魔しました。
3人の変人の一人、西嶋愛深さんとワイナリーさんコンビ、「メグナリー」が作品を出展しておりました。
 
まあとにかく耽美なムードが支配するお店に、またまた魔術めいた作品が集結!
魔法にかかるのも時間の問題ですねこりゃ。
「メグナリー」作品は白と黒の魔女。
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ペイントとエイジング、破壊された写真は2つの魔女の心を効果的に映し出しておりました。
 
謎めいたオーナー夫妻が提供する、Witch展限定のオリジナルスイーツを頂きながらどっぷり堪能、すっかりここが気に入りました。
最後に名物、イナゴの佃煮!
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小学生以来に食べたけど、日本酒が飲みたくなるような美味しい佃煮でございました。
 
尖った展示を提供する幻、谷根千散歩の時は寄ってみて損はなし!でした~
 
カフェギャラリー幻
http://cafegallerymaboroshi.com/