あずみひでき 写真展「愛深 megumi」ギャラリー世田谷233

去る9月上旬、友達の西嶋愛深さんがモデルをした、フィルム写真家あずみひできさんの写真展にお邪魔しました。
あずみさんとは、昨年の愛深さんとのグループ展以来1年ぶりの再会です。

フィルム写真家とは、読んで字のごとく、デジタルではなく昔ながらのフィルム撮影をするカメラマン。
デジタル全盛期の中、あずみさんは、温かみのあるアナログ撮影にこだわっています。

特徴なのはやはり温かみのある色合いと、昭和のような空気感、そして拡大写真にみられる三原色の粒子。
それが、愛深さんのもつ生命力に温かみを与えていました。

時代は高解像度、高画質へと移行しています。
しかし、作品の持つ雰囲気、影響にはその条件は必然ではありません。
技術革新に振り回されず、何を表現しその為に何を選択するか?
お思いを巡らせ帰宅いたしました。

あずみさんから、お土産に写ルンですをもらいました。
さて、何を撮りますかな?

ヒロ・ヤタベ展 -IMAGINARY LANDSCAPES- 中和ギャラリー

昨日、銀座の中和ギャラリーで開催したHiro Yatabeさんの個展最終日にお邪魔しました。

 
前回、門前仲町の展示ではお会いすることができなかったので、お話できて嬉しかった!
 
新しい画風にするチャレンジ精神と、次から次へと作品を描き上げるバイタリティから、かなり力強い人と想像していましたが、優しいオーラのある方でビックリしました。
 
前回の展示で気になっていた作品について質問をしてみました。
「江東区の航空地図ぽい抽象画があったのですが、もしかしてそうなのでしょうか?」
 
「そうなんですよ。地理学を学んでいたので、地形を題材にすることが多いんです。」
お~!当たった!
 
今回も、風景を題材とした抽象画が多数。
Yatabeさんの作風は、迷いがない。
気取らない感性がとても心地よいです。
 
今回、自分が一番気に入った作品で、記念撮影。
頼むの少しドキドキしてしまいましたよ~
 
Yatabeさん、精力的に展示をしていますので、HPでチェックしていただければ幸いです!
 
余談:中和ギャラリーさん、傍嶋家4男、崇もお世話になったギャラリーでした。
世の中、狭い。。。

伊藤清泉 個展 in”C” ギャラリー無寸草とづづ


会社の人の勧めで頂いた、伊藤清泉さんの個展DM。

ライブペインティングというキーワードに惹かれて、会社帰りに寄ってみました。
多種多様な絵画様式、その中に鮮やかに光彩を放つ色彩感覚・・・。
 
思わず見入ってしまった私。
そして!
運の良いことにご本人が在廊していまして、貴重なお話を聞くことができました!
 
アメリカを旅した後、日本で広告関連絵画の一線で活躍。
また「絵画=音楽」という理念の基、曲の視覚化や、絵筆を楽器としてライブペインティングをするという考え方に、引き込まれる私。
 
「筆を走らせると、皆がそれにジャムってくれるんだよ。」
 
おおおっ!それって一体どんな感覚なんだろう!
想像するだけでワクワクする!
今年の干支が酉年ということで、鳥を題材にした絵画が多数。
円に描かれた鶏、和とスピリチュアルが融合していて私はすごく気に入りました。
また、躍動感あふれるバイソンの絵、
「ネイティブアメリカンと住んでいた時、バイソンの餌やりしてたんだよ。すごく人懐っこいんだけど怖くてね~ 全然なれなかったよ!」
なるほど、実際体験しないと表せないその動きに納得!
 
 
本当に気さくな方で、そして自分を楽しむことに素直な素敵な方でした。
自分が目指す人間像だなぁ~~
 
2月18日(土)、19:00よりライブペインティングがあります。
私は見に行こうと思っています~
 
下北沢
ギャラリー無寸草とづづ
1500円+ワンドリンク
もし興味のある方はぜひ!

ポール・デルヴォー版画展 芳澤ガーデンギャラリー

dsc_0037

千葉県市川市にある芳澤ガーデンギャラリーにて開かれている、詩的画家ポール・デルヴォーの版画展に行ってきました!
静かな住宅街を越え小高い丘の上にあるこじんまりとした公営ギャラリー。
dsc_0038

ポール・デルヴォーとの出会いは自宅にあった現代美術百科事典。
複数巻あった中で特にシュールレアリズムが好きで、幼いころよく読んでいました。

「デッサンが奇妙な裸の女性ばかりの絵」
14708117_2326353097503416_4434782750812195294_n

小学生の自分はこんなイメージをもっていました。
見たまんまですね(笑)

もちろんデルヴォーさん、美術学校出なので絵は非常にうまいです。

美しくも奇妙な不安定さから神秘性を引き出している描写といえましょう。

デルヴォーをよくしりたい方は以下のサイトがオススメ
3分でわかるポール・デルヴォー(1) マグリットと双璧をなすベルギーのシュールレアリスト、デルヴォーの生涯と作品
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1027419405.html

一人の女性を愛した男の詩的幻想空間。
ロマンチストですね・・・。
dsc_0039

ギャラリーを行く道並みが、少年時代を思い出す簡素な住宅街、そこで切ない気持ちになった後に見たデルヴォーの絵画。
当時片思いをしていた少女をなんとなく思い出しました・・・。

芳澤ガーデンギャラリーを後にし、近くにある木内ギャラリーへ。

dsc_0049
http://www.tekona.net/kiuchi/
明治時代の政治家木内重四郎氏の住居をギャラリーとして公開しています。

古い両開きの扉を開けると、芳澤ガーデンギャラリー展示ポスター展が開催していました。
過去のポスターがずらり。
あ、版画家の多賀新さん展示してたんだ!
日本画家、村松秀太郎さんエネルギーすごいな・・・
「アンリ・ルソーと素朴な画家たち」展、これ見に行けばよかった・・

近くに千葉商科大学があるのですが、客は私一人。
大正浪漫あふれる素敵な洋館なのにもったいないな・・・

途中で美魔女な案内係の人に木内ギャラリーの説明をしていただきドキドキしました。
一般の方にも貸出しているそうですよ!
半日2500円ほどで安い・・・。

帰り道、商店街を通るとどこのお店もポール・デルヴォー版画展のポスターが。街を上げて宣伝しているのにお客さん少なかったな・・・(平日昼だったから?)
美しい展示だったのでもっと見に来ればいいのに!と思いました。

芳澤ガーデンギャラリー、ポール・デルヴォー版画展は2016年11月27日(日)までです!
休館日:月曜日
http://www.tekona.net/event/detail.php?id=7037

Witch展 カフェギャラリー幻

dsc_0027 2016_11_03_16_09_41

dsc_0031

dsc_0029

dsc_0028

dsc_0026

谷根千の細道、暗く怪しくマネキンが手招きするカフェギャラリー幻。
11月3日、Witch展の最終日にお邪魔しました。
3人の変人の一人、西嶋愛深さんとワイナリーさんコンビ、「メグナリー」が作品を出展しておりました。
 
まあとにかく耽美なムードが支配するお店に、またまた魔術めいた作品が集結!
魔法にかかるのも時間の問題ですねこりゃ。
「メグナリー」作品は白と黒の魔女。
dsc_0025
ペイントとエイジング、破壊された写真は2つの魔女の心を効果的に映し出しておりました。
 
謎めいたオーナー夫妻が提供する、Witch展限定のオリジナルスイーツを頂きながらどっぷり堪能、すっかりここが気に入りました。
最後に名物、イナゴの佃煮!
dsc_0033
小学生以来に食べたけど、日本酒が飲みたくなるような美味しい佃煮でございました。
 
尖った展示を提供する幻、谷根千散歩の時は寄ってみて損はなし!でした~
 
カフェギャラリー幻
http://cafegallerymaboroshi.com/

 

中村空展 ギャラリー空

dsc_1234  dsc_1233
教習所の後、本八幡にあるギャラリー空にて、オーナーであり画家でもある中村空さんの個展へお邪魔しました。

3人の変人仲間であるRYU-SEIくんの個展で中村さんと知り合い、ぜひとも作品が見たい!と思っていた次第です。

優しく温かみのあり、そして大胆な絵画、中村さんの人柄が現れている気がします。
私のお気に入りは、赤い空の下の建造物の絵画。
dsc_1231
中村さんの校長先生時代、仕事でフランスに行った合間に描いたそうです。
その建物に魅入られた中村さんの気持ちが全面に押し出されていると感じました。

中村さんの絵画仲間と3人で、雑談。
ヌードモデルのお話に。
dsc_1230
dsc_1229
今回の裸婦画はモデルを雇って描いたそうなんですが、「太めの女性をお願いします」と頼んだそうです。

現在のヌードモデル業界、どうやらダンサーと掛け持ちしている女性が多く登録しているようで、スレンダーな女性がくることが多いとのこと。
身体の美しさに自信があるダンサーがヌードモデルに登録するというのはとても自然なことでしょう。

しかし!画家が求めている描きたい女性というのは、ふくよかな体型の方なのです。
ええ、ルネサンス時代から変わらない・・・。
画家は女性の体の曲線に魅入られているのです。
「痩せている女性は直線が多くて、描きづらいんだよ・・・」
とある画家さんは、自分の絵画教室で毎回呼ぶモデルは三段腹の女性!しかも生徒から大評判だったそう。

女性目線の美と画家目線の美が噛み合っていない状況に興味津々だった私でした。

中村さん本日はありがとうございました!