にわか日本酒レビュー58 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 720ml 2,418円 旭酒造株式会社
現代日本酒の最重要銘柄といえば「獺祭」であろう。
http://asahishuzo.ne.jp/index.php
メディアでも2ちゃんでも、旨い日本酒といえば「獺祭」と曰い、「獺祭」を飲んどけば間違いなし!と、一昔前の久保田のようなもてはやされ方。
(偶然なのか久保田も朝日酒造と読みが同じ)
ちなみに獺祭とはカワウソ(獺)が食事をする時、捕まえた魚を一列に並べる習性を指す言葉。それがまるで神様にお供えをしているように見えるからだとか。
あらかわいい。
現在あまりにもの人気のため、手に入れるのが困難なのだが、わが町亀戸のおしゃれ酒屋「はせがわ酒店」にあると調査、酒好きの父のために購入を決意した次第。
http://www.hasegawasaketen.com/index.html
そんな下町の酒屋でも、獺祭シリーズはお一人様一本までと制限がついていた。
ひえ~なんという人気っぷり!
酒粕にハマっている母のために獺祭の酒粕も購入、お店の人に
「さ、酒粕は一緒に買っても大丈夫ですよね?」とビビって確認する始末。
(大丈夫ですよと笑われた)
父に「獺祭をおみやげに持って行くよ」と電話する。
「だっさい?なんじゃそりゃ?それより岐阜の地酒で凄いのあるから楽しみにな!」と全く知らないご様子。日本酒通のはずなんだがなぁ。
しかも岐阜の地酒と勝負する流れになってしまった・・・。
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GWに岐阜に帰省す。そして夕飯時を迎える。
山口県という日本酒の印象のない県で、若手がこだわり抜き作り上げた酒「獺祭」。時代の寵児となったこの銘柄をついにいただく。
が、すでに父の薦めた某岐阜の地酒でほろ酔い状態という失礼なコンデション。
(すげー旨いんだもん。)
はてさて目を覚まさせる一撃を我々に浴びせることができるのか?!
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うん、うまい。
丁寧に、丁寧に磨かれた味わいだ。
そして広がるふくよかな旨味み。
職人の熱い思いを感じることができる素晴らしい酒だ。
が、
父と私は首を傾げた。
「旨いけど、沢山は飲めないなぁ~」
そして二人は2~3杯飲んだ後、岐阜の地酒をまた飲み始めてしまった。
「するするイクのはやっぱこっちだな!」
我々にとって獺祭は、丁寧が故に、上等な故にこってりしすぎていたのだ!(なんだってーー!)
以前に同じような話を聞いたことがある。
新潟の名酒「緑川」の純米吟醸に感動したとあるのんべえが、上のランクの「純米大吟醸」はさらに旨いに違いない!と買って飲んでみたところ、甘すぎて口に合わんかったと。
酒の好みは人それぞれってことだ。まあ、とくにのんべえはコクよりもキレを重視する方も多かろうよ。そして値段の割にちょっとなあという気持ちもある人はあるのであろう。(俺のことだ!)
世間を賑わせているだけ合って一度は飲んでみても良い酒だ。
また話題の酒なので、贈答用として喜ばれる一品であることは間違いない。
結果として、我ら親子には岐阜の地酒に完敗した獺祭という形になってしまった。
これもまたドラマであり、日本酒の面白いところであろう。
(と、にわかが偉そうなことを言って〆る。)
さあ、次回は「獺祭」を打ち負かした岐阜の地酒が登場予定だ!
「オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!」
JAL国内線ファーストクラス起用 モンドセレクション金賞受賞蔵獺祭【だっさい】純米大吟醸 … |