久下 奈利子さんの個展が開催中でして、ここでは半抽象画の世界が扉を開けた瞬間飛び込んできました!
久下さんの作品全体から漂う、空間を覆う深い靄。
朧気な中、薄っすらと見えようとしている物質たち。
湿り気のある空気の壁からのぞく水の世界は、胎内の記憶であったり、思い出せそうで思い出せない、でも心深くに刺さった原風景だったり・・・。
古文書などの印刷物のコラージュからも、文字としての記憶も覗かせます。
丁度久下さんが在廊しており、作品についてお伺いすることができ、さらに心の迷宮不覚に迷い込んでいきました・・・。
この日は3人の抽象画家の作品を鑑賞しましたが、3人様々な心の断片を旅行し観光した気分になりました。
自然の風景を観るのと、抽象画を観るのは似ているのかもしれないな~とぼんやり思いながら帰宅いたしました。
久下さんの展示も3日で終了、各人宣伝できなかったのが残念です・・・。