にわか日本酒レビュー 82 キンシ正宗 銀閣 そしてさらば猫のいる酒屋「常楽商店」

亀戸で一人カラオケの帰り、お気に入りのパック酒「夢の寒梅」を買おうと猫ちゃんが住む酒屋「常楽商店」へと向かう。

遠目に店前で片付けをしているご主人、あれなんか様子がおかしい?
いそいで店先に行くと品物が殆ど無く「一身上の都合により31日に閉店いたします」の文字が!

もう夢の寒梅が買えない!?そして沢山いる猫ちゃんたちにも会えなくなる・・・
ショックのあまり目の前が真っ暗に。

殆ど無い棚に「キンシ正宗 銀閣」の一升瓶があったので、それを抱え優しい笑顔のおばあさん女将のいるレジへ。
「もうね、体がつらいのよ~ごめんね・・・」
後ろで眠る片目の白黒ちゃん。
「猫8匹と静かに暮らしますよ」
8匹もいたんかい!
みんな毛並みが綺麗でツヤツヤかわいい。愛されてるんだなあと実感。
「お体に気を付けてください」
と挨拶し帰宅。

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にわか日本酒レビュー 82 キンシ正宗 銀閣 1800ml 1480円(閉店価格1000円) キンシ正宗株式会社

京都伏見の老舗酒蔵。
以前紹介した亀戸のPB銘柄「門前町亀井戸」
http://www.taiga.sobajima.info/archives/1486
の製造元だったので、一度買おうと思っていた銘柄だ。

まさかこんな悲しい出会いになるとは思わなかったキンシ正宗。
味の方は・・・

定番普通酒の銀閣、京都らしい淡麗芳醇さに少しひね香あり。
(最近やっと”ひね香”とは紹興酒ぽい味のことだと知る)
濃い味なので常温だと少々きつい。
裏の飲み方をみるとなるほどぬる燗が一番ということなので、さっそく温めてみる。

おおう、甘さが引き立ちなかなかうまい。基本淡麗なのでピリリとした辛味が舌を踊る。
涼しくなってきた8月終わりにちょうどよい。
常楽商店を思いながらちびりちびりやっていこう。

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「なんで私を誘ってくれなかったのよ!」
猫目当てで酒屋に行ってた嫁の怒号が飛ぶ。
休日出勤だったからしかたないじゃないか!と言えるまでもなく翌日最終日にもう一度お店に訪れることに。

瓶コーラと烏龍茶、唯一残っていた高知の濁り酒「松翁 にごり蔵酒」を購入。
冷蔵庫の上に寝ていたミケちゃんを思う存分愛でて帰宅したのであった・・・。
(ミケちゃんが以前飼っていた猫みーたんにそっくりなのはご愛嬌)

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「夢の寒梅」、もうネットで買うしかないなぁ・・・トホホ。